投資家がウイルスとバイデン氏の復活を監視する中、株価は上昇

北京 - 投資家がウイルス感染拡大による経済への影響と民主党予備選でのジョー・バイデン氏の大幅な躍進を比較検討する中、水曜日の世界の株式市場は上昇に転じ、不安定な日々が続いた。

欧州の指数は1%以上上昇し、アジア市場でのパフォーマンスがまちまちだったことを受けて、ウォール街先物市場も寄り付きで同様の上昇を示していた。

市場は、火曜日の米連邦準備理事会(FRB)の0.5%ポイント利下げや、先進7カ国(G7)が具体策を含まない経済支援の誓約に感銘を受けていないようだ。S&P500種指数は2.8%下落し、9日間で8回目の下落となった。

中国、オーストラリア、その他の中央銀行も、貿易や製造業に混乱をもたらしているウイルス対策規制に直面して、経済成長を促進するために利下げを行っている。しかしエコノミストらは、信用安は消費者を勇気づけるかもしれないが、利下げでは隔離や原材料不足で閉鎖した工場を再開することはできないと警告している。

IGのJingyi Pan氏は報告書の中で、さらなる削減は「限定的な支持」となる可能性があると述べた。「おそらくワクチン以外に、世界市場のショックを和らげる迅速かつ簡単な解決策はほとんどないかもしれません。」

バイデン前米副大統領が大統領選への立候補を活発化させたことでセンチメントはある程度支えられたようで、一部の投資家は穏健派候補の方が左派のバーニー・サンダース氏よりもビジネスにとって有利になる可能性があると見ている。

ヨーロッパでは、ロンドンのFTSE 100が1.4%上昇して6,811、ドイツのDAXが1.1%上昇して12,110となった。フランスのCAC40は1%上昇して5,446となった。

ウォール街では、S&P500先物は2.1%上昇、ダウ工業株30種平均は1.8%上昇した。

水曜日のアジア市場では、上海総合指数が0.6%上昇して3,011.67となり、東京市場の日経平均株価は0.1%上昇して21,100.06となった。香港のハンセンは0.2%安の2万6222.07。

政府が医療用品や旅行、自動車製造、その他の産業の混乱に苦しむ企業への支援に充てる98億ドルの支出策を発表したことを受け、ソウル市場のコスピは2.2%上昇し2,059.33となった。

米国投資家の警戒を示すもう一つの兆候として、10年国債利回りが史上初めて1%を下回った。水曜日初めは0.95%だった。

利回り(市場価格と債券を満期まで保有した場合に投資家が受け取る金額の差)が小さいということは、トレーダーが経済見通しへの懸念から安全資産として債券に資金を移していることを示している。

FRBのジェローム・パウエル議長は、ウイルス問題に対する究極の解決策は中央銀行ではなく保健専門家などによってもたらされる必要があると認めた。

FRBには利下げやその他の刺激策で市場を救ってきた長い歴史があり、そのおかげで今回の米国株の強気相場は史上最長となった。

米国の利下げは、2008年の世界危機以来、FRBが定例会合以外で行うのは初めて。これを受けて一部のトレーダーは、FRBが市場の懸念よりもさらに大きな経済的影響を予見しているのではないかと考えている。

ニューヨーク商品取引所の電子取引では、ベンチマーク米国原油は82セント値上がりして1バレル=48.00ドルとなった。契約は火曜日に43セント上昇した。国際原油の価格設定に使用されるブレント原油は、ロンドンで84セント上昇し、1バレル当たり52.70ドルとなった。前場は4セント下落した。


投稿時間: 2020 年 3 月 6 日